5月20日、学生の就職支援を通して、若者の地元定着を図るとともに、魅力ある地元企業を学生に知ってもらうことを目的とした「学内合同企業説明会」を開催しました。
開会に先駆けて、地域連携推進機構 地域連携戦略室の尾山誠COC+統括コーディネーターが「グローバル展開や最先端技術の研究を進める企業が、地方にもたくさん存在する。 “地域で活躍する面白さ”をぜひ知ってほしい」と参加学生にメッセージを送りました。
説明会には、富山県内で活躍する優良企業79社が参加。各ブースでは就職活動真っただ中の学生たちが、熱心に採用担当者の説明に聞き入り、質問を投げかけていました。
この説明会は、昨年まで就職・キャリア支援センターと富山県中小企業中央会で行っていましたが、今回から「地域連携戦略室」が加わり、「富山で働く」ことを「オール富山」で積極的にサポート。地元就職率の向上に取り組んでいます。
ウッドリンク株式会社 経営管理部人事総務課
富山スガキ株式会社 総務部部長
弊社主力の医薬品パッケージ印刷では、ジェネリックメーカーの量産体制に対応するため、新工場での生産体制を強化して業務拡大を図っていることから、社会貢献度の高いやりがいのある仕事だとお話しました。地元企業といえども、営業は全国展開です。真面目なイメージの強い富山大学生には、積極性をアピールしてほしいですね。
ビニフレーム工業株式会社 人事総務課
様々な学生が集まる合同説明会と違って,富山大学の学生対象なので,業務内容など具体的に的を絞って説明できる所が良いですね。弊社が求めているのは,積極的にコミュニケーションが取れる人材です。学生の熱意も感じられ,「見学に来たい」という学生もいて,参加メリットは十分にありました。
株式会社今井機業場 人事総務課
富山の学生に、地元の産業や地方でも頑張っている会社があるということを知ってもらういい機会になると思い参加しました。一度は目にしたことがある製品に、実は弊社の高い技術で作った生地が採用されていること。南砺市をはじめ県西部が日本最大の経編ニットの産地であることなどを伝えました。学生が興味をもって聞いてくれるので話しやすかったですね。
理工学教育部2年
就活を進めるうちに自分のやりたいことがぼやけてきたこともあり、今回は自分が希望する職種ができる業界を幅広く知りたいと思って参加しました。大規模な合同説明会では時間制限があってじっくり聞くことができないようなことまで、今回はしっかり聞けました。富山で働くからには、地元に貢献できる企業に就職したいと思っています。
理工学教育部4年
営業職を希望しています。これまでの就活で見てこなかった業界を広く知りたいと思い参加しました。今まで知らなかった新技術で活躍する企業を知ることができました。富山大学の学生に採用意欲の高い企業が参加しているので、どんなことも聞きやすく、また採用担当者の方も北陸の人ばかりなので、共感できる部分が多いのもよかったです。
人文学部4年
富山をはじめとする北陸の企業に就職したいです。住宅関連を希望していますが、いろんな業界や企業を知り、視野を広げるのが今回の参加目的です。今日は、このあと個別に面接試験を受けていこうと思える企業が何社かありました。自分の興味関心だけでなく、休日や残業、働きやすさも気になります。
地域連携推進機構 地域連携戦略室
COC+統括コーディネーター 尾山 真
合同企業説明会は、実際に富山で働いている地元企業の採用担当者から「やりがい」や「地域で働く」ことを直接聞くことができ、学生は自身の働く姿を具体的にイメージできるいい機会です。富山大学生の6~7割が県外出身者ということもあり、大都市に本社を置く大手企業に比べて富山で活躍する企業の認知度や理解度が、学生もそのご両親もまだまだ低いのが現状です。今後もいろいろな場で、学生と企業が関わる〝出会いの場〟を創出していきたいと思います。